ヴァン・ダインの伝記6
ヴァン・ダインは弟と二人で1914年3月に「オリンピア号」でフランスに向かい、1915年3月に「ルシタニア号」でアメリカに戻ったと伝記にはあります。
この「ルシタニア号」は歴史に残る客船なのです。1915年5月1日にニューヨークを出航し、6日にドイツのUボートに魚雷で撃沈され、1000人を越える乗客が死に、それまで中立を保っていたアメリカは、この事件で反ドイツの気運が高まり、参戦のきっかけになったのです。
ヴァン・ダインは3月にその船に乗ったわけです。当時、「ルシタニア号」は大西洋航路で最も早い船で、イギリスとアメリカの間を5日弱で渡っていました。 ドイツ贔屓だったヴァン・ダインが戦火に追われて母国に戻る時に利用した船が、そのドイツに撃沈され、アメリカが参戦することになったのですから、運命の皮肉を感じます。
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