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2006年2月 3日 (金)

ヴァン・ダインの伝記5

 ヴァン・ダインの父親は1913年9月12日に63才で死亡します。この頃の彼はニューヨークにいて、「スマート・セット」の編集長をしていました。母親からの知らせで彼は葬儀に出席するために帰省します。遺産のことが頭にあったのかも知れません。この父親には確かに遺産はあったようです。ですが、遺言は驚くべき内容で、二人の息子には一人1ドルだったと伝記作者は伝えています。二人は父親の周りの人々からは「crazy sons」と思われていたようで、父親も息子達は母親の老後をみてくれるとは思わなかったようです。その結果、息子達に2ドルを、そして残りはすべて息子達の母親に遺したそうです。

 ビジネスの世界にいる父親とその周囲の人間から「crazy sons」と思われていたことは、文筆家と画家を目指していた二人の息子にすれば当然のことで、「あそこの息子はいい息子」だと評判がいいようなら商売にしか向いていないわけですから、彼等には勲章みたいなものです。

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